おさしみ、お察し見聞録No343

舞台やミュージカル、本が大好きな鮮魚による、オススメや備忘録

久しぶりに読んでみた①フルーツバスケット著:高屋奈月

ユキくんか夾くんかでいったら夾くん派です。

どうもこんばんは、おさしみです。

 

昔ハマった漫画をふとした瞬間に読み返したくなるときはありませんか。

私の中で気持ちをリセットアンドゴーときに読む漫画がこちら、

 

フルーツバスケット 著:高屋奈月さん

 

 

本田透は都立海原高校に通う女子高生。唯一の家族だった母親を事故で亡くし、小山で一人テント暮らしをしていた。ところがそのテントを張った場所は、同級生の草摩由希の一族が所有する土地だった。何とか交渉し敷地内でのテント暮らしを許可してもらおうとしていた時、土砂崩れでテントも失ってしまい、それがきっかけで由希が暮らす同じ一族の草摩紫呉の家に居候することに。 居候初日、透は草摩一族の秘密を知ってしまう。彼らは代々十二支の物の怪憑きで、異性に抱きつかれると憑かれた獣に変身してしまうという体質だったのだ。

(※Amazonさんより引用)

 

「最も売れている少女漫画」としてギネスブックに認定されたそうです。

何度も読んで、何度も泣いて、何度も勇気づけられた作品。

なによりすごいのは、

 

名言の多さ

 

なんでわかるんだろう!と感じたり、「これを糧に頑張ろう」と前向きになったり。

自分のその時々の心情によって突き刺さるセリフが違うところがいつもすごいと思いながら読んでいて、何度も読んでいて展開がわかっているのに怖くなったり涙が出てきたり笑ったり…

きっと作者の高屋さんが色々な経験をされたり、繊細な心の持ち主だからこそ産み出されたものなのだなと感じます。

そして、

 

主人公のまっすぐさ

 

両親を失い、家も失いながらも、まっすぐに、誰のことも疎まず、周りに与える姿が、本当に、こんな人になれたらと今でも思っています。

そんな主人公に色々な悩み葛藤を抱えた周りの人たちも心が解けていく様子がとても感動的です。

 

人の素敵というものがオニギリの梅干のようなものだとしたら その梅干は背中についているのかもしれません 世界中 誰の背中にも色々な形 色々な色や味の梅干がついていて でも背中についているせいで せっかくの梅干が見えないのかもしれません
誰かを羨ましいと思うのは、他人の背中の梅干しなら見えるからかもしれませんね

 

私にも見えます、あなたの梅干しが、と続きます。

学生時代、自分のいい所が見つからなかったとき、あの人はいいなと思ったとき、この言葉を言っている主人公を見て、私にも”梅干し”があるかなと前向きになったセリフです。

主人公の透くんは理想のこうでありたいがたくさん詰まっている人です。

 

普通じゃないこととはなんなのか。

何か、誰かを愛するということはなんなのか。

 

たくさんの登場人物のそれぞれの葛藤やそれぞれの物語。

私は紅葉くんという可愛い男の子の話が、一番好きです。

本当の母親の記憶から”自分”が消されてしまった男の子の話。

 

 

アニメも見てました。

主題歌も大好きでした。

やさしくて、あたたかくて、癒されて、スッと心が浄化されるような。

 

皆さんもぜひ、何かに迷ったり立ち止まったりしたときに、

ぜひ一度見てみてはいかがでしょうか。

一度見た方も、また違った視点で見れるかもしれません。

 

「生まれ変わることはできないよ、だけど変わってはいけるから」


岡崎律子   For フルーツバスケット